Wi-Fiがない店のキャッシュレス決済|スマホの通信で始める準備
Wi-Fiがない店の決済方法を、スマホ回線・テザリング・SIM内蔵端末・ルーターで比較。月額費用や契約条件、開店前の準備を説明します。
アフィリエイトを利用しています。

この記事の見出しを開く
店にWi-Fiがなくても、スマホの通信を使ってキャッシュレス決済を始められます。 固定回線の工事をする前に、会計する場所で手持ちのスマホが通信できるかを確かめてみてください。
小さな店や月数回の出店なら、スマホに直接カードをかざしてもらう方法や、小さなカードリーダーをスマホにつなぐ方法があります。スマホを店に置けない場合は、携帯回線で通信するSIM内蔵の決済端末も候補です。まずSquareでスマホを使う方法を確認し、その後でSIM内蔵端末や店専用の回線と比べてみましょう。
Wi-FiなしでSquareを使う方法|スマホ回線とテザリング
普段、外出先でスマホの地図やWebページを開くときは、携帯電話会社の4G・5G回線を使っています。同じ回線を決済にも使えば、店に固定のWi-Fi設備がなくてもインターネットへ接続できます。
一方、カードリーダーとスマホの間をつなぐBluetoothは、近くの機器同士の通信です。Bluetoothでリーダーがつながっていても、スマホが圏外なら決済に必要な通信はできません。 リーダーとの接続と、スマホのインターネット接続は、別々に確認する必要があります。
カードを読み取る。スマホとはBluetoothで接続。
会計アプリを使い、携帯電話会社の4G・5G回線で通信します。
処理の結果がスマホのアプリに表示され、支払いの完了を確認できます。
Square リーダーにSIMカードを入れたり、リーダー専用の携帯回線を契約したりする仕組みではありません。スマホを介して通信します。スマホ単体のタッチ決済なら、図のリーダーを使わず、スマホが読み取りも担当します。
荷物を減らすなら、スマホの回線をそのまま使う
まずは、お客さまにどの支払いを使ってもらいたいかで選びます。通信方法が同じでも、使えるカードや電子マネーが異なるためです。
| 使い方 | 必要な機器と、向く店 |
|---|---|
| スマホだけでタッチ決済 | 対応スマホ。タッチ対応カード中心で、持ち物を少なくしたい店 |
| スマホ+Square リーダー | 対応スマホとリーダー。カードの差し込み払いや対応電子マネーも受けたい店 |
手持ちの対応スマホを使うタッチ決済なら、追加の決済機器代は0円。Square リーダーは4,980円(税込)です。どちらも基本の決済サービスは月額0円で、決済手数料と自分の通信費は別にかかります。
スマホだけで受けられる支払いはスマホでカード決済を始める方法で、リーダーを買った場合の年間費用はSquareの初年度費用で比較できます。
この構成が使いやすいのは、会計に使うスマホをその場に置いておける店です。店主が私用のスマホを持って外出すると、店の会計にも使えなくなります。スタッフへ会計を任せるなら、営業時間中に店で使える端末を決めておきましょう。
Square ターミナルは、スマホのテザリングでネットにつなげる
紙のレシートを印刷できるSquare ターミナルは、スマホを経由してインターネットにつなぐこともできます。このときに使うのが「テザリング」です。スマホをWi-Fiの接続先にして、ほかの機器でもスマホの携帯回線を使えるようにします。
スマホが発信するWi-Fiへ接続。
テザリングを有効にし、4G・5Gへつなぐ。
光回線などを契約していなくても、スマホのテザリングならWi-Fi接続を利用できます。決済端末側でスマホのネットワーク名を選び、パスワードを入れて接続します。
この場合は、決済端末だけでなく、テザリングに使うスマホの充電と置き場所も管理します。テザリング用のスマホを持って離れると接続が切れるため、会計場所の近くに置きます。料金プランによって利用条件や追加料金が異なるので、携帯電話会社の契約内容も確認してください。
端末の選び方は紙のレシートを出せる決済端末にまとめています。紙を渡す必要がなければ、まずスマホ+リーダーまでの構成で足りるかを考えると、充電する機器を減らせます。
スマホやルーターを増やしたくないなら、SIM内蔵の決済端末を比べる
SIM内蔵の決済端末は、端末に入ったSIMカードで携帯電話会社の回線を使います。PAYGATEとPayCAS Mobileは、カードを読み取る機能とプリンターも備えています。単独で4G通信を使う構成なら、決済のために別のスマホやルーターを持ち歩く必要がありません。
| 端末 | スマホを使わずに通信する条件 | 月額費用と注意点 |
|---|---|---|
| PAYGATE | SIM付きのプランで、端末単独の4G通信を使う | 通常の月額利用料は3,300円(税込)。月額0円プランにはSIMが付かない |
| PayCAS Mobile | 内蔵のソフトバンクSIMで通信する | PayPay経由の基本料金は1台あたり月額2,178円(税込・通信費込み)。有料オプションは別料金 |
2026年11月4日に確認した公式の案内です。表の月額に決済手数料は含みません。端末代、SIMの通信条件、電子マネーなどの有料オプションも確認し、店で受けたい支払いを使った場合の合計を見積もります。PayCAS Mobileは申込先によって料金の案内が異なるため、上の金額はPayPay経由の基本料金として比較してください。
PAYGATEでも、別のスマレジ端末と連携する場合はWi-Fi通信が必要です。 決済端末を4Gで単独利用する構成と、iPadなどのスマレジから会計金額を送る構成を分けて考えます。月額0円プランを選ぶだけで、SIMによる通信まで無料になるわけではありません。
月額費用に加えて、使う期間も比べます。PAYGATEは原則12か月の最低利用期間があり、期間内の解約は違約金の対象です。個別の申込条件で異なる場合があるため、見積書と契約内容を確認してください。PayPay経由のPayCAS Mobileも、4年未満の解約には違約金があります。数回だけ出店するために契約するなら、短期でやめる場合の負担も先に確かめます。
月数回の出店でスマホを会計場所に置けるなら、月額固定費を増やさずに始める方法から考えられます。スタッフに会計を任せたい店や、紙の控えまで1台で渡したい店は、SIM内蔵端末の月額を払う価値があるかを比べてください。内蔵SIMも携帯回線なので、圏外や会場の混雑がなくなるわけではありません。
費用と契約条件はPAYGATEの料金・解約条件で、スマホのテザリングを使う場合との違いはPAYGATEとSquare ターミナルの比較で確認できます。
店主のスマホを使い続けられない店は、店専用の通信手段を用意する
店主がスマホを持って外出しても、スタッフが会計できるようにしたい。その場合は、SIM内蔵端末に加え、店に置いておけるスマホやモバイルルーターも候補になります。すでに持っている決済端末を使い続けるか、端末ごと選び直すかで考えます。
| 店の状況 | 考えたい通信方法 |
|---|---|
| 月数回の出店で、会計端末も少ない | 手持ちのスマホ回線を使う |
| 決済端末を店に置き、店主のスマホと分けたい | SIM内蔵端末か、店用スマホ・モバイルルーターを比較する |
| 毎日複数の端末を使う・店内の携帯電波が弱い | 固定回線と店内Wi-Fiも比較する |
モバイルルーターは、携帯回線を使ってWi-Fiを提供する専用機器です。店主のスマホと切り離して置ける一方、ルーター本体の代金や通信費がかかり、電源も必要です。携帯回線を使う点は同じなので、選ぶ回線の電波が店内まで届くかは調べます。
通信費は、普段のスマホ料金に何が追加されるかで見ます。テザリングの追加料金、新しいSIMやルーターの月額、速度制限まで含めて比較してください。決済だけでなく、OS更新や動画閲覧にも同じ回線を使うなら、更新や動画で使う通信量も含めて、必要なデータ容量を選びます。
月数回の出店で、専用ルーターを持つならチャージ式も選べる
自分のスマホで通信できていて、出店中も手元に置けるなら、ルーターを買い足す必要はありません。一方、決済用の通信を私用のスマホから分けたいけれど、毎月の利用料は増やしたくない人には、データを必要なときに買うチャージ式が候補になります。
たとえば「プレミアムチャージWi-Fi」は、ルーター本体とデータ容量をセットで購入し、足りなくなったらデータを追加購入するサービスです。ルーターを会計場所に置き、決済に使うスマホをそのWi-Fiにつなぎます。店主が私用のスマホを持って離れても、店に残した決済用スマホは通信を続けられます。
持ち運び用のU20Pには、次のセットがあります。最初の出費だけでなく、次の出店までデータの有効期限が残るかも比べてください。
| U20P本体+国内データ | 公式表示価格(税込・クーポン適用前) |
|---|---|
| 10GB・30日間有効 | 13,200円 |
| 100GB・365日間有効 | 22,000円 |
毎月の定額料金はありませんが、データを使い切るか有効期限が切れたら、追加購入が必要です。余った容量は期限後に繰り越せません。追加データの利用開始期限も購入画面で確認し、出店前に残量と有効期限を確かめておきます。
U20/U20Pには、動作が固まる、電源操作や充電ができない不具合の公式告知があります。2026年10月13〜20日のソフトウェア更新を配信する予定としているため、最新のお知らせと更新状況を確認し、出店当日より前に動作を確かめておきます。
ルーターも携帯電話会社の電波を使うので、圏外や会場の混雑を必ず解消できるものではありません。特定の決済端末との接続保証もないため、使う機器のWi-Fi接続条件と、出店場所の通信状況を確かめます。毎日動画や大きなデータも扱う店は、チャージ代の合計と月額制の回線料金を比べて選びます。
開店前に、実際に会計する場所で通信できるか確かめる
入口で通信できても、地下や建物の奥、屋外会場の混雑時は状況が変わります。下見や設営の際は、実際にカードを受け取る場所で確認します。
- 当日に使う回線に切り替え、アプリがオンラインで使えるか見る
- リーダーなどをつなぎ、必要な更新を事前に済ませる
- テザリングを使う場合は、再接続の方法を確認する
- 本体と通信機器を充電し、合うケーブルを持つ
- 主催者に過去の混雑時の電波状況や、利用できる電源を聞く
無料の会場Wi-Fiを使う場合も、名前が表示されたことだけで準備完了にはしません。Square ターミナルは、接続後にWeb画面でログインや規約同意を求める方式のネットワークには接続できません。パスワードで保護された利用可能な接続先を用意します。
イベント全体の準備は、マルシェ・イベントの会計と持ち物で確認できます。
通信が止まったら、同じ会計をやり直す前に履歴を見る
カードを読み取ったあとに通信エラーが出ても、その表示だけで未払いとは決められません。もう一度請求する前に、先の取引の結果を確かめます。
| 止まった場面 | 最初にすること |
|---|---|
| カードを読む前 | 回線・リーダー接続・アプリの状態を確認 |
| カードを読んだあと、結果が不明 | 取引履歴と未完了の取引を確認し、再請求を急がない |
| 通信そのものが使えない | 別の利用可能な回線や、事前に決めた支払方法へ切り替える |
Squareの未完了の取引の確認手順とサービス稼働状況を見て、店の機器の問題か、サービス側の障害かを切り分けます。現金などへ切り替えるときも、先のカード払いとの重複がないかを確認します。
オフライン決済は、圏外でも通常どおり何でも受け付けられる機能ではありません。対応機器・カードの読み取り方・送信期限などに条件があり、あとから承認されず代金を受け取れない可能性もあります。スマホのタッチ決済を、圏外の対策として当てにしないでください。
会計場所で携帯回線が使えるなら、固定回線の開通を待たずに準備できます。 スマホを使う方法とSIM内蔵端末を比べ、必要な支払い・月額費用・契約期間に合う構成を選びます。
参考資料・出典
- スマレジ・PAYGATE 通信方法とスマレジ連携の条件(確認日:2026年11月4日)
- スマレジ・PAYGATE 料金・手数料(確認日:2026年11月4日)
- スマレジ・PAYGATE お申し込みのご案内(確認日:2026年11月4日)
- スマレジ・PAYGATE利用規約 Ver.4.1(2026年10月)(確認日:2026年11月4日)
- PayCAS Mobile 端末と通信方法(確認日:2026年11月4日)
- PayPay経由のPayCAS Mobile 料金と契約条件(確認日:2026年11月4日)
- Square リーダー(確認日:2026年9月12日)
- Square iPhoneのタッチ決済(確認日:2026年9月12日)
- Square ターミナルの設定(確認日:2026年9月12日)
- Square 未完了の取引(確認日:2026年9月12日)
- Square オフライン決済(確認日:2026年9月12日)
- Square公式コミュニティ 端末の選び方(確認日:2026年9月12日)
- プレミアムチャージWi-Fi U20Pの価格とデータ容量(確認日:2026年9月12日)
- プレミアムチャージWi-Fi よくある質問(確認日:2026年9月12日)
- プレミアムチャージWi-Fi U20・U20Pの動作不具合と更新のお知らせ(確認日:2026年10月21日)


